会社をたたむときに必要な「解散・清算」の手続きとは
「会社の運営をやめよう」と決めても、看板を下ろして終わりというわけにはいきません。法律上の、会社を消滅させるための手続きが必要です。
具体的には「解散」と「清算」を進めることになり、各種届出や登記を含めた一連の対応が求められますので、廃業を考えている事業者は当記事で全体像を把握しておいてください。
「解散」と「清算」は別物
会社の廃業について検索すると、「解散」や「清算」という言葉をよく目にするかと思います。似たような事柄を指していそうに見えますが、この2つは別物として捉えなくてはなりません。
まず解散についてです。
解散は「会社が事業活動をやめることを正式に決めること」を指します。株主総会で「会社を解散する」という決議を行った段階を指し、まだ会社は消滅していません。
次に清算についてですが、こちらは「会社の財産や負債を整理する手続き」のことです。売掛金が残っているなら回収し、買掛金や借入金があるなら返済。従業員への未払い給与や退職金も支払い、最後に残った財産を株主に分配することになります。
この清算までを済ませた上で、法務局で「清算結了」の登記を行うことでようやく会社は法的に消滅するのです。
解散から清算結了までの進み方
廃業の決断をしてから会社が消滅するまでには、次のような手順を踏むのが一般的です。全体を通して最短でも3ヶ月程度、準備期間も含めると半年以上かかることも珍しくありません。
解散の決議から届出まで
まずは株主総会を開き、議決権を行使できる株主の議決権の過半数が出席し、その出席株主の議決権の2/3以上の賛成による特別決議で解散を決議します。
同じ株主総会で「清算人」の選任も行うのが通常です。
清算人とは、解散後の会社の整理作業を担う責任者のことで、多くの場合は代表者がこの役割を担います。
そして解散が決まれば、2週間以内に法務局で解散・清算人選任の登記を行わなければいけません。さらに、税務署や都道府県税事務所、市区町村への届出、年金事務所やハローワークへの届出にも対応していきます。
清算作業の中身
解散後、清算人は次のような作業を進めていきます。
- 財産目録・貸借対照表の作成
→ 会社のすべての資産と負債を洗い出して一覧にまとめる - 債権者保護手続き
→ 官報に解散の公告を掲載し(2ヶ月以上の期間が必要)、把握している債権者には個別の通知を行う - 債権の回収・債務の弁済
→ 取引先からの売掛金の回収、借入金や買掛金の返済、従業員への退職金等の支払いなど - 残余財産の分配
→ すべての債務を返済してなお財産が残るなら株主に分配する - 税務申告
→ 解散時点での確定申告と、清算完了時の確定申告の2回、税務署への申告を行う
最後に、決算報告書を株主総会で承認し、法務局に清算結了の登記を申請して手続きが完了します。
代表者として押さえておきたいポイント
解散・清算を進めるとき、経営者として特に意識しておきたい点を挙げます。
注意ポイント | 内容 |
|---|---|
従業員への説明と解雇手続き | 廃業による解雇であっても、30日前の解雇予告または解雇予告手当の支払いは必要。従業員への対応の仕方次第ではトラブルに発展するおそれもあるため丁寧な対処が求められる。 |
費用は事前に把握 | 登録免許税や官報公告費などの実費、税理士等の専門家に相談・依頼するための費用を前もって把握して備えておく。 |
事務所や口座を清算前に解約しない | 清算結了までは郵便物の受領や振込処理も発生するため、銀行口座や事務所を慌てて解約してしまうと作業が円滑に進めにくくなる。 |
専門家の有効活用 | 登記は司法書士、税務申告は税理士、従業員問題は社労士や弁護士など、それぞれの専門分野に合わせて専門家を頼ることが重要。作業の円滑化、法的トラブルの予防などに関わってくる。 |
倒産状態にあるなら「特別清算」となる
ここまで説明してきた内容は、負債を会社資産でカバーできる場合に行う「通常清算」と呼ばれるものです。
これに対し、会社の財産では債務を返しきれない(債務超過の疑いがある)場合や、清算の遂行に大きな支障がある場合に利用されるのが「特別清算」です。
特別清算は通常清算と異なり、裁判所の監督のもとで進められます。債権者集会で協定案の同意を得る手続きが必要になるなど、通常清算より複雑な対応が求められるでしょう。
通常清算と特別清算の分かれ目は「会社の財産で借金をすべて返せるかどうか」が主な要素ですが、それだけで一概に判断できるものでもありません。その際の検討も含め、債務超過の可能性があるときは早い段階で専門家に相談することをおすすめします。
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M&Aとは
「M&A」と言われても、まだまだ一般的にはよく知られていないのではないでしょうか?テレビや新聞の経済ニュースでは頻繁に目にするようにはなりましたが、まだまだ何のことやらわからない方が多いかと思います。
あるいは言葉の意味は人から聞いたり、本やネット等でなんとなく知っているが、具体的にどういうことなのか知らない人が多数かと思います。それも当然のことです。なぜなら、金融機関やM&Aを手掛けるコンサルティング会社以外の事業会社にとっては、M&Aというのは企業にとっての一大イベントでありますし、むしろほとんどの企業は全く縁のないことも多いからです。したがって、M&Aが一般的に知られるはずもないのです。
そこで、M&Aとは何なのか、またM&Aにはどのような手法があり、具体的にどのようなことなのかを、わかりやすくご説明したいと思います。
M&Aの正式な名称は「Mergers and Acquisitions」であり、M&Aとはこれを略した言葉です。Mergersというのは「合併」、Acquisitionsというのが「買収」のことであり、直訳すると「企業の合併と買収」となります。
一般的に「M&A」と言うと、二つ以上の会社を一つの会社としてくっつける、専門的に言うと複数の法人格を一つの法人格に結合する合併およびある会社の全株式を買い取ってしまう買収といった狭義のM&Aだけでなく、ある企業の特定の事業だけを譲渡する営業譲渡や、資本提携(100%ではない株式の取得・増資の引受)なども含めた、広義の資本的取引のことを包括しています。
MERIT&DEMERIT
M&Aのメリット・デメリット
売り手のメリット・デメリット
1. 従業員の確保
現在、日本の中小企業においては後継者不在により、いつまで事業が続けられるか悩んでいる中小企業経営者が多いです。後継者不在が続いた場合、廃業に追い込まれる企業も少なくないでしょう。そうなってしまうと、従業員やその家族、取引先に大きな影響を及ぼしてしまいます。こうした中小企業がM&Aを行うことで、会社を存続させることができ、ひいては従業員の雇用を守ることができます。
また、M&Aの相手先によっては、その会社のネットワークやノウハウを利用することで、再スタートを切ることができるので、後継者不在に悩んでいる中小企業にとっては、きわめて有効かつ迅速な解決を図るための選択肢となります。
2. 企業体質の強化につながる
M&Aを実行しようという買い手会社は、売り手会社に比べると、資金力、人材などの事業基盤の面で安定した企業となります。
M&Aで事業基盤のしっかりした企業との確固とした関係を築くことができれば、今まで不足していた信用力が補完され、資金調達が楽になることもありますし、また相手先のネットワークを利用することで販路を拡大することができるなど、いわゆる事業シナジーの活用ができ、収益力の強化につながることが期待できます。
3. 売り手の経済的メリット
たとえば後継者が不在のため、自社を廃業・清算する場合、現金や有価証券といった金融資産以外の資産である在庫や機械設備などは換金することが困難なばかりか、往々にして処分費用が嵩み、会社をたたむのに残金が残るどころか、追加での費用の支払いが出てしまう可能性も高いものです。
しかしながら、M&Aを実行する企業にとっては、そういった在庫や機械設備は今後の事業遂行にとって価値となる資産となるばかりか、場合によっては収益力を評価していわゆるのれん価値をつけて株式を買い取ってくれることがあります。
この場合、廃業・清算にかかる手間が、M&Aで軽減されるばかりか、場合によっては手元に残る現金が多くなることもあり、引退後の生活のために大きなメリットとなることでしょう。
もし詳細がお聞きになりたい方は、当社まで、ぜひお問い合わせください。
買い手側のメリット・デメリット
1. 既存事業の拡大や事業の多角化ができる
経済が成熟してくると、既存事業における市場規模の拡大というのは自然には見込めなくなるものです。したがって、自社の事業領域においては、他社の市場シェアを奪うほか売上の拡大が見込めなくなってきますが、これは簡単な話ではありません。
そこで自社の経営戦略やニーズにマッチした企業とのM&Aを実行することによって、自社の事業規模を拡大し、市場シェアを一気に拡大することが可能となります。
また、自社の既存事業の売上が伸び悩んでいる場合は、他の領域への進出、すなわち事業の多角化、新地域への進出という事業戦略を取ることが多いかと思います。しかしながら、ノウハウがない事業に新規に進出する場合は、よほどの事業シナジーがない限り、失敗のリスクが高くなります。そこで、すでにある他業界の会社をM&Aすることで、対象企業の事業ノウハウばかりかすでに獲得しているマーケット・シェアを獲得することができるというメリットがあります。
2. 時間を買うことができる
M&Aを実行することは、自社で一から経営資源である「ヒト・モノ・カネ」を投入して、新しい事業を立ち上げる時間を省くことができ、お金で「時間を買う」ことができるわけです。
3. 失敗のリスクを軽減できる
一般的に自社の既存事業の売上が伸び悩んでいる場合は、他の領域への進出、すなわち事業の多角化、新地域への進出という事業戦略を取ることが多いかと思います。しかしながら、ノウハウがない事業に新規に進出する場合は、よほどの事業シナジーがない限り、失敗のリスクが高くなります。
そこで、すでにある他業界の会社をM&Aすることで、対象企業の事業ノウハウばかりかすでに獲得しているマーケット・シェアを獲得することが できるというメリットがあります。
OFFICE
会社情報
当社は、会計士および税理士のネットワークをベースに設立された会社です。
これまで、多数のM&Aの経験に裏付けられた専門的ノウハウおよびネットワークを元に顧客企業にとって最適なM&Aを実現することが使命であります。
具体的なサービスとして、最も重要なものは、事業承継及び企業規模の拡大を目指している経営者様にとって、最も効果的なM&Aの相手先を見つけ、ご紹介する仲介業務であります。M&A仲介の難しい点は、なんといっても「相手先企業情報の入手及び両者のマッチング」です。
この仲介業務、すなわち出会いがすべてといっても過言ではありません。他社では、どうしても成約ばかりに目を向けて、成約するならどこでもいい、といったことがありますが、当社はこの仲介業務にもっとも力を入れ、またこの仲介において皆様の事業の発展に尽くしていきたいと考えております。
| 会社名 | 株式会社日本企業評価会計事務所(旧M&Aプロ株式会社) |
|---|---|
| 設立 | 平成28年10月5日 |
| 事業内容 | 企業買収および合併の仲介業務など |
| 住所 | 〒102-0093 東京都千代田区平河町2-8-10 宮川ビル4階 |
| 代表取締役 | 近 暁 |
